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QC検定3級 品質保証②

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 次の文章において,   内に入るもっとも適切なものを下欄の選択肢からひとつ選べ。ただし,各選択肢を複数回用いることはない。

 A社は,ある製品・サービスの需要が見込まれるため,設計・開発にかかわる人員を増強することになった。そこで,品質保証に必要なさまざまな手法を適用して製品・サービスを設計・開発し,顧客へ提供するために,次の事項の意味を確実に浸透するための啓発活動を行うことにした。

① 製品・サービスが顧客の要求事項を満たすかどうかを評価するために,ISO 9001 に基づく品質マネジメントシステムの実施の一環として, (1) を行う。
 (1) は,設計・開発の適切な段階で,必要な有識者が集まり,その成果物を評価し,改善すべき点などを提案するとともに,次の段階へ移行して良いかどうかを確認して決定するための組織的な活動である。

 

② 顧客に提供した後の不具合などを予測して,製品・サービスを設計・開発する段階で,事前に処置するための解析手法として (2) を活用する。
 (2) は,システムやプロセスの構成要素に起こりうる故障モードを,設計・開発の段階で予測し,その原因や影響を解析して評価し,対策を実施することによって,トラブルを未然に防止するボトムアップ的な手法である。

 

③ システムやプロセスにおいて発生すべきでない信頼性・安全性にかかわる事象を取り上げ,その発生要因となる個々の事象を樹形図形式で関連づけて展開して解析するために, (3) を活用する。
 (3) は,発生すべきでない事象を頂上事象におき,その因果関係をANDゲートやORゲートなどの記号を用いて樹形図で図示した後,対策を打つべき発生経路,発生要因,発生確率などをトップダウン的に解析する手法である。

 

④ 品質保証のプロセスにおいて,製造上の品質保証項目や不具合・不適合項目とその製造工程との関連を (4) によって一覧化する。
 (4) は,例えば,製造上の品質保証項目を縦軸にとり,仕入れ先から納入先までのすべての工程を横軸にとったマトリックスを作り,表中の対応するセルに発生防止ランクと流出防止ランクを書き,品質保証項目や不具合・不適合項目に対する保証レベルの目標と現状,改善項目,改善後の保証レベルなどを一覧表にして表すものである。

 

⑤ 顧客や社会のニーズや期待を細かく分解して階層的に整理するとともに,それを実現する手段へ変換し,製品・サービスに要求される特性・仕様などを明確化することをねらい (5) 活用する。
 (5) は,製品・サービスに対する顧客や社会のニーズ・期待を実現するために,要求品質,品質特性などをそれぞれ系統的に展開し,それらを二元表により相互に関連づけることによって必要とする特性・仕様・管理基準を定めるためのツールの集合体である。

 

選択肢
  1. DR
  2. FTA
  3. QFD
  4. FMEA
  5. PDCA
  6. SDCA
  7. QAネットワーク

 

解答

(1) (2) (3) (4) (5)

解説

① 製品・サービスが顧客の要求事項を満たすかどうかを評価するために,ISO 9001 に基づく品質マネジメントシステムの実施の一環として, DR を行う。
 DR は,設計・開発の適切な段階で,必要な有識者が集まり,その成果物を評価し,改善すべき点などを提案するとともに,次の段階へ移行して良いかどうかを確認して決定するための組織的な活動である。

DR(デザインレビュー)の説明です。

② 顧客に提供した後の不具合などを予測して,製品・サービスを設計・開発する段階で,事前に処置するための解析手法として FMEA を活用する。
 FMEA は,システムやプロセスの構成要素に起こりうる故障モードを,設計・開発の段階で予測し,その原因や影響を解析して評価し,対策を実施することによって,トラブルを未然に防止するボトムアップ的な手法である。

FMEA(故障モード影響解析)の説明です。

③ システムやプロセスにおいて発生すべきでない信頼性・安全性にかかわる事象を取り上げ,その発生要因となる個々の事象を樹形図形式で関連づけて展開して解析するために, FTA を活用する。
 FTA は,発生すべきでない事象を頂上事象におき,その因果関係をANDゲートやORゲートなどの記号を用いて樹形図で図示した後,対策を打つべき発生経路,発生要因,発生確率などをトップダウン的に解析する手法である。

FTA(故障の木解析)の説明です。

④ 品質保証のプロセスにおいて,製造上の品質保証項目や不具合・不適合項目とその製造工程との関連を QAネットワーク によって一覧化する。
 QAネットワーク は,例えば,製造上の品質保証項目を縦軸にとり,仕入れ先から納入先までのすべての工程を横軸にとったマトリックスを作り,表中の対応するセルに発生防止ランクと流出防止ランクを書き,品質保証項目や不具合・不適合項目に対する保証レベルの目標と現状,改善項目,改善後の保証レベルなどを一覧表にして表すものである。

QAネットワーク(保証の網)の説明です。

⑤ 顧客や社会のニーズや期待を細かく分解して階層的に整理するとともに,それを実現する手段へ変換し,製品・サービスに要求される特性・仕様などを明確化することをねらい QFD 活用する。
 QFD は,製品・サービスに対する顧客や社会のニーズ・期待を実現するために,要求品質,品質特性などをそれぞれ系統的に展開し,それらを二元表により相互に関連づけることによって必要とする特性・仕様・管理基準を定めるためのツールの集合体である。

QFD(品質機能展開)の説明です。