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適性科目 平成27年度 Ⅱ-12

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 知的財産権の一種に,著作権がある。著作権については著作権法が定められている。この法律の目的は,著作物等に関し著作者の権利及びこれに隣接する権利を定め,これらの文化的所産の公正な利用に留意しつつ,著作者等の権利の保護を図り,文化の発展に寄与することである。著作物等の利用を野放しにしてしまっては著作者等は創作する人格的評価も財産的な対価も得られなくなり,創作意欲をかきたてにくくなる。その一方で,著作者等の権利の保護ばかりを重視すると,利用者は著作物等を利用しにくくなる。いずれの状態であっても,文化の発展にとって好ましいとはいえない。著作権法は文化の発展を目的に置きつつ,著作者等の権利の保護と利用者の公正な利用のあり方について,法的に明らかにしたものである。
 公表された学術論文に記載されている内容を引用する際,論文の執筆者に承諾を得ずに引用を行う場合に関する次の記述のうち,最も適切なものはどれか。

① 著作権者の承諾がある場合を除き,引用は実質的に複製と同じ扱いとなるため,著作権者の承諾を得ることなく引用を行うことは,著作権侵害となる。

② 目的上正当な範囲内であれば,引用は認められているが,全てを自由に引用できるわけではない。

③ 一般に公表されている論文であれば,自由に引用することができ,複製することも認められている。

④ 引用は認められているが,目的上正当な範囲内かっ研究の目的で行われるものに限られる。

⑤ 引用する学術論文が外国語論文である場合には,日本語論文の中で引用して利用する場合であっても,元の外国語のまま引用しなければならない。

 

 

解答

 ②

解説

① 著作権者の承諾がある場合を除き,引用は実質的に複製と同じ扱いとなるため,著作権者の承諾を得ることなく引用を行うことは,著作権侵害となる。
一定の条件のもと承諾なしの引用が認められているため,不適切です。

② 目的上正当な範囲内であれば,引用は認められているが,全てを自由に引用できるわけではない。
適切です。

③ 一般に公表されている論文であれば,自由に引用することができ,複製することも認められている。
目的外の利用は禁止されているため,不適切です。

④ 引用は認められているが,目的上正当な範囲内かっ研究の目的で行われるものに限られる。
私的利用や試験問題利用等も認められているため,不適切です。

⑤ 引用する学術論文が外国語論文である場合には,日本語論文の中で引用して利用する場合であっても,元の外国語のまま引用しなければならない。
引用における翻訳は認められているため,不適切です。

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