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経営・組織論

 企業活動や経営管理に関する基本的な考え方を理解します。

重要度 ⭐️⭐️⭐️⭐️
傾向と対策
 社会人であれば一般常識レベルの内容が多いですが,経営組織の種類等は馴染みの無いものもあるので注意が必要です。

目次

 

シラバス

 ITパスポート試験シラバス では,「経営・組織論」について求められる知識を,次の通り定義しています。

目標

 企業活動や経営管理に関する基本的な考え方を理解する。

説明
  • 担当業務を理解するために,企業の基本的な活動全体を理解する。
  • 担当業務の問題を把握し,解決するために必要な PDCA などの考え方や手法を理解する。

内容

企業活動と経営資源
  • 企業活動と経営資源に関する基本的な考え方
企業活動
  • 企業活動の目的
    用語例
    • 経営理念(企業理念)
    • 株主総会
    • 決算
    • 社会的責任(CSR:Corporate Social Responsibility)
    • ディスクロージャ
    • 監査
    • グリーン IT
経営資源
  • 経営におけるヒト,モノ,カネ,情報に対する考え方や管理・手法の意義と必要性
    用語例
    • ステークホルダ
    • コーポレートブランド
    • ワークライフバランス
    • ダイバーシティ
    • OJT
    • Off-JT
    • e-ラーニング
    • アダプティブラーニング
    • コーチング
    • メンタリング
    • CDP(Career Development Program)
    • メンタルヘルス
    • HR テック(HRTech)
経営管理
  • 経営管理に関する基本的な考え方
    用語例
    • 経営目標
    • 財務・資産・人事・情報管理
    • PDCA(Plan-Do-Check-Act)
    • BCP(Business Continuity Plan:事業継続計画)
    • BCM (Business Continuity Management:事業継続管理)
    • リスクアセスメント
    • MBO(Management by Objectives:目標による管理)
    • HRM(Human Resource Management)
    • タレントマネジメント
経営組織
  • 経営組織に関する基本的な考え方
    用語例
    • 階層型組織
    • 事業部制
    • 機能別組織
    • 職能別組織
    • マトリックス組織
    • プロジェクト組織
    • カンパニ制
    • 持株会社
    • 最高経営責任者(CEO:Chief Executive Officer)
    • 最高情報責任者(CIO:Chief Information Officer)

 

 

テキスト

企業活動と経営資源

企業活動

 企業活動の目的や計画を示すものに,次のようなものがあります。上の方がより上位の概念になり,下にいくほどそれをブレイクダウンした戦略・計画になります。

  • 経営理念
    企業の存在理由や価値観を明確にすることができる。
  • 経営ビジョン
    企業の到達したい将来像を示すことができる。
  • 経営戦略
    企業の経営目標を実現するためのシナリオを明確にすることができる。
  • 経営計画
    企業の経営戦略を実現するための行動計画を具体的に示すことができる。

 

株主総会

 株式会社においては重要な決定をする際に,株主総会において決議する必要があります。株主総会決議が必要な事項は,具体的に次のもの等が挙げられます。

  • 監査役を選任する。
  • 企業合併を決定する。
  • 取締役を選任する。

 

CSR

 利益の追求だけでなく,社会に対する貢献や地球環境の保護などの社会課題を認識して取り組むという企業活動の基本となる考え方を,CSR(Corporate Social Responsibility)といいます。

【例】
 小売業A社は,自社の流通センタ近隣の小学校において,食料品の一般的な流通プロセスを分かりやすく説明する活動を行っている。

 

経営資源
コーポレートブランド

 企業名などから製品やサービスの品質イメージを連想させることで競争優位性をもたらすことを,コーポレートブランドといいます。

 

ダイバーシティ

 性別,年齢,国籍,経験などが個人ごとに異なるような多様性のことを,ダイバーシティといいます。

 また,企業が,異質,多様な人材の能力,経験,価値観を受け入れることによって,組織全体の活性化,価値創造力の向上を図るマネジメント手法を,ダイバーシティマネジメントといいます。

 

教育手法

 代表的な教育手法には,次のようなものがあります。

  • OJT
    現在担当している業務の実践を通じて,業務の遂行に必要な技術や知識を習得させる手法です。
    【例】
    • 部下の設計能力の向上のために,新規開発のプロジェクトに参加させた。
  • Off-JT
    仕事を離れて実施される教育訓練を通じて,知識や技術を習得させる手法です。
    【例】
    • 部下の進路を念頭において,人事部主催の管理者養成コースを受講させた。
    • 部下の専門分野と進路に合った外部主催の講習会を選定し,受講させた。

 

経営管理

リスクアセスメント

 識別された資産に対するリスクを分析,評価し,基準に照らして対応が必要かどうかを判断する活動を,リスクアセスメントといいます。
 リスクアセスメントは,リスクの特定→リスクの分析→リスクの評価,の三つのプロセスからなります。

【例】
 X社では,現在開発中である新商品Yの発売が遅れる可能性と,遅れた場合における今後の業績に与える影響の大きさについて,分析と評価を行った。

 

コンプライアンス

 法令を遵守することをコンプライアンスといい,企業は法律のみならず,社内規則加盟する業界団体の定めたガイドライン社会通念や慣習等を考慮しながら,コンプライアンスを推進していかなければなりません。

【活動例】
 法令遵守を目指した企業倫理に基づく行動規範や行動マニュアルを制定し,社員に浸透させるための倫理教育を実施する。

 

BCP

 企業の経営資源が縮減された状況における重要事業の継続計画をBCP(Business Continuity Plan)といいます。

 

経営組織

 代表的な経営組織には,次のようなものがあります。

  • 職能別組織
    業務を専門的な機能に分け,各機能を単位として構成する組織です。
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  • プロジェクト組織
    ある問題を解決するために必要な機能だけを集めて一定の期間に限って結成し,問題解決とともに解散する組織です。

  • 事業部制組織
    製品,地域などを単位として,事業の利益責任をもつように構成する組織です。
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  • マトリックス組織
    製品や機能などの単位を組み合わせることによって,縦と横の構造をもつように構成する組織です。

  • ネットワーク組織
    企業,部門の壁を乗り越えて編成されることもある組織で,組織の構成員が,お互い対等な関係にあり,自律性を有している組織です。

 また,組織の経営幹部には,次のような役職があります。

  • 最高経営責任者(CEO:Chief Executive Officer)
  • 最高情報責任者(CIO:Chief Information Officer)
  • 最高財務責任者(CFO:Chief Financial Officer)

 

 

過去問題

 

テキストインデックス

ストラテジ系

  1. 企業と法務
    1. 企業活動
      1. 経営組織論
      2. OR・IE
      3. 会計・財務
    2. 法務
      1. 知的財産権
      2. セキュリティ関連法規
      3. 労働関連・取引関連法規
      4. その他の法律・ガイドライン・技術者倫理
      5. 標準化関連
  2. 経営戦略
    1. 経営戦略マネジメント
      1. 経営戦略手法
      2. マーケティング
      3. ビジネス戦略と目標・評価
      4. 経営管理システム
    2. 技術戦略マネジメント
      1. 技術開発戦略の立案・技術開発計画
    3. ビジネスインダストリ
      1. ビジネスシステム
      2. エンジニアリングシステム
      3. e-ビジネス
      4. IoTシステム・組込みシステム
  3. システム戦略
    1. システム戦略
      1. 情報システム戦略
      2. 業務プロセス
      3. ソリューションビジネス
      4. システム活用促進・評価
    2. システム企画
      1. システム化計画
      2. 要件定義
      3. 調達計画・実施

マネジメント系

  1. 開発技術
    1. システム開発技術
      1. システム開発技術
    2. ソフトウェア開発管理技術
      1. 開発プロセス・手法
  2. プロジェクトマネジメント
    1. プロジェクトマネジメント
      1. プロジェクトマネジメント
  3. サービスマネジメント
    1. サービスマネジメント
      1. サービスマネジメント
      2. サービスサポート
      3. ファシリティマネジメント
    2. システム監査
      1. システム監査
      2. 内部統制

テクノロジ系

  1. 基礎理論
    1. 基礎理論
      1. 離散数学
      2. 応用数学
      3. 情報に関する理論
    2. アルゴリズムとプログラミング
      1. データ構造
      2. アルゴリズム
      3. プログラミング・プログラム言語
      4. その他の言語
  2. コンピュータシステム
    1. コンピュータ構成要素
      1. プロセッサ
      2. メモリ
      3. 入出力デバイス
    2. システム構成要素
      1. システムの構成
      2. システムの評価指標
    3. ソフトウェア
      1. オペレーティングシステム
      2. ファイルシステム
      3. オフィスツール
      4. オープンソースソフトウェア
    4. ハードウェア
      1. ハードウェア
  3. 技術要素
    1. ヒューマンインタフェース
      1. ヒューマンインタフェース技術
      2. インタフェース設計
    2. マルチメディア
      1. マルチメディア技術
      2. マルチメディア応用
    3. データベース
      1. データベース方式
      2. データベース設計
      3. データ操作
      4. トランザクション処理
    4. ネットワーク
      1. ネットワーク方式
      2. 通信プロトコル
      3. ネットワーク応用
    5. セキュリティ
      1. 情報セキュリティ
      2. 情報セキュリティ管理
      3. 情報セキュリティ対策・情報セキュリティ実装技術